生産者紹介

渡辺 博務

屋号(氏名) 渡辺 博務
栽培品目
販売場所 すこやか亭
エリア 新潟県新潟市

取材記事や農業技術体験を紹介

今回訪ねたのは、新潟コシヒカリの産地でもある、新潟県新潟市(旧豊栄地区)です。九州・四国で被害をもたらした台風16号が北上、新潟県を通過した後の9月2日(木)でした。

旧豊栄地区(豊栄駅)へは、東京駅から上越新幹線MAXとき号に乗り、終点の新潟駅へ。そこから在来線に乗り換え、ワンマン電車の山形方面へ向かう白新線に揺られること約20分。

まずは株式会社ナガイ新潟県コフナの代理店)へ、そこで社長の長井さんと挨拶をしたのち、お昼でも…と案内されたのは、新潟市(旧豊栄地区)で見どころの「水の公園 福島潟」。今までに220種類以上の野鳥・350種類以上の植物が確認されている自然の宝庫。「21世紀に残したい日本の自然100選」にも指定されているところ。食事は、その公園内の昔の民家を再現した趣のある空間で、福島潟を見渡しながら楽しめるお食事処「舟川」へ。名物は、100%生そば粉を使ったそば。入口には地元特産品の販売コーナーを併設。

ちょうどそこで、「すこやか亭」でも大変好評いただいている冬の人気商品「ごん作もち」が特産品として販売していました。

午後は、(株)ナガイ、長井社長と20年来のお知り合いでもある生産者の渡辺博務さんのところへ。渡辺さんの家に着いたとき、「ちょっと、畑を見てくるから家の中で待ってて!」と、一人娘の旦那様(アメリカ人)を軽トラの助手席に乗せて畑へ。玄関には、1歳7ヶ月の肩まで伸びた毛先のカールがとっても印象的なかわいいお孫さんが出迎えてくれました。
う~ん。とてもインターナショナルな生産者だ!と…。

 

渡辺さんのお宅では、奥様をまじえて、こふなまいの話をお聞きしました。

 

👤ニチモウコフナを使用していただいて何年になるのでしょうか?

 

👤渡辺13年近くになりますかね。(長井社長の顔を見ながら…)

 

👤長井そうですね。

 

👤ニチモウ使いはじめたきっかけは?

 

👤渡辺:長井さん(株式会社ナガイ 長井社長)からのご紹介ですねぇ。

 


(株)ナガイの長井社長がコフナを知ったきっかけは、昔からお付き合いしていた千葉の富津にある海苔の生産者(ニチモウの海苔の機械『ワンマン』を使用していた取引先)からニチモウの「コフナ」を紹介されたことからはじまったとのこと。


👤ニチモウコフナを使ったお米と、使わなかったお米と違いがありますか?

👤渡辺最初の頃は、出来具合がぜんぜん違ったんで、驚いたと同時に嬉しかったのを覚えてるけど、今ではそれが当たり前になっているかなぁ。


長年コフナを使っている人にとっては、わからないようですね。慣れというものでしょうか。

ニチモウコフナを使うと土が生き返るといわれていますがコフナを使うと野菜の旨みが違うとかありますかね?


 

👤渡辺そうそうそうそう。

 

👤ニチモウまた、たとえば大きくなるまで病気になりにくいとか?

 

👤渡辺使用前よりは、農薬を使わなくなったですね。最近消費者の関心が高いのでなおさら使わないようにしています。

 

👤ニチモウなるほど。それでも食べて美味しいというのが一番ですよね。

 

👤渡辺そうですね、それが一番です。

 

👤ニチモウコフナを使用している生産者とお話はたまにはされたりするんでしょうか?

 

👤渡辺うん。けっこう…。あれの会合。

 

👤長井コフナ普及会!

 

👤渡辺そこで、話す機会はありますねぇ。

 

👤ニチモウお米作りをして長いでしょうね。そのうちコフナの使用始まりは?

 

👤渡辺はじめは、米を作っていたのでコフナを米に、そのあと野菜に…。

 

👤ニチモウご自身で作られたお米とそうでないお米との違いをお聞きしたかったのですが、生産者の方はご自分で米を栽培しているため、小売店で購入されたりはないですよね。

 

👤渡辺たまに、他の生産者のうちでご馳走になるけど、あまりわからない…。品種が違えばわかるけどねぇ。

 


さすがは米どころの新潟コシヒカリ。美味しさではすでに最高のレベルにあると言えるのでしょう。


👤ニチモウ通常の米の場合は、炊いてジャーに保温をして入れておくと黄色くなると思いますが、こふなまいは、普通のお米にくらべて黄色くならないというのを耳にしたことがあります。

 

🙍渡辺(妻)人様のうちじゃ、保温ジャーに入れておくと翌日は真黄色になるっていうね。うちないもんね。すごいよね。

 

👤ニチモウどういう訳なんですかね。お米のもっている成分とかなんでしょうか。また、こふなまいが冷めたときにしても美味しいと実感できますが、どうですかね。

 

👤渡辺品種(銘柄)というのもあるんじゃないかなぁ。

 

👤ニチモウちなみに、どの品種(銘柄)が一番…。

 

👤渡辺やっぱり一番はコシヒカリじゃないかな。コフナを使ったコシヒカリが一番。そう思っていないと使っていられない。(笑い)

 

🙍渡辺(妻)私の実家に行くと全然ごはんの味が違ってぇ。実家のお姉さんたちも、コフナを使い始めてさらにお米が美味しくなったとは言ってくれる。

 

👤渡辺炊く量(一回の炊く量)が違うからじゃねーのぉ。

 

🙍渡辺(妻)いんやぁ、うちはいっぱいでございます。大家族ですからぁ。

 

👤ニチモウ一度にどのくらい炊くんですか?

 

🙍渡辺(妻)5~7合。

 

👤ニチモウ七合??、米というのは一度に多く炊くほうが美味しいとは聞いていたんですが。

 

🙍渡辺(妻)今は婿殿とチビがいるので。旦那さん(アメリカ人)はあんまり食べないけどぉ。

 

👤渡辺朝昼晩1膳ずつ食べるとやっぱり…。

 

👤ニチモウ長井社長にはコフナを取り扱っていただいていて感謝しています。コフナは、こだわっている人(生産者)が使っていると理解していいのでしょうか?

 

👤渡辺うん。そうですね。

 

👤ニチモウコフナ自体の名前がもっと有名なるといいですよね。

 

👤渡辺けっこう有名になっていると思いますがね。

 

👤長井わくわく広場でも「コフナ」って表示の付いている野菜は出ている(人気がある)からねぇ。同じ品物で同じ価格でも、「コフナ」とタイトルがついているほうが消費者も安心しているようです。

 


わくわく広場とは…(株)ナガイ 長井社長が経営している直売所。豊栄市を中心に、生産者が自ら作った農産物やお花(豊栄市は、地元では有名な花の生産地)その他、農産物を中心に、地元の名産品、水産加工品を販売。新潟では手に入らない柑橘類などは、九州の産地から届けたりなど、商品は多数に渡る。価格は、生産者が自ら価格を決め、商品一つ一つには生産者の名前が明記されている。そのため、消費者は生産者を選んで購入することができる。平日で800人。土日で1,200人、多いときで1,500人のお客さんが買いに来る。人気の直売所。

ニチモウ市場に出したときにコフナを使っているのと使っていないので値段の格差はないんですか?


 

🙍渡辺(妻)ない。ほとんどないです。

 

👤ニチモウいっしょにされてしまうということですか?

 

👤長井市場は規格とかで…。市場に出ていると、どこに出荷されてどんな消費者が買っていったかがわからない。

 

ニチモウ:先日テレビで夕張メロンが有名になるまでの、ドキュメントをしていましたが、相当ご苦労されたようですよ。コフナは、糖度が高くなるというデータがあるので、プロジェクトを組んで、トマトとかメロンなどもアピールしていけたらいいですね。田んぼはどのくらいの面積で栽培されているんですか?

 

👤渡辺八町歩(ハッチョウブ)。大きい人で20数町歩作る人もいますから。

 


一反歩(300坪)1町(3,000坪)×8  24,000坪


👤ニチモウ大きいですね。渡辺さんは何人雇って栽培管理しているんですか?

 

🙍渡辺(妻)主人一人だけです。

 

👤渡辺米を刈り取るときは、人を雇いますがね。

 

👤ニチモウ米作りの達人ですね。

 

👤ニチモウコフナの田んぼには鳥(白鷺など)がえさを食べにくると聞きましたが、たくさんの鳥がえさを食べに降りてくるのでしょうね。

 

👤渡辺ああ、コフナを使用したのと、そうでない田んぼは一目瞭然だ!

 


コフナの生産者の方からみれば、ごく自然な光景ですが、鳥など動物は、農薬を極力使わずに育てるコフナを使用した田んぼには餌を食べにくるそうです。鳥が餌を食べにくるということは、健康な土壌のため、その田んぼには虫がたくさんいるということです。鳥が虫を食べにくるのはとてもありがたいことですが、稲の成長段階の時には鳥が田んぼに降りることで稲を倒し、生産者の方は、その稲をおこすのも作業の一つになっています。


👤ニチモウ稲刈りはもうそろそろですかね。

 

👤渡辺様子をみながら1週間ほどかけて刈り入れするよ。

 

👤ニチモウ新米を楽しみにしています。

 

と、渡辺さんと別れを告げたあとは、「今月食べている“こふなまい”の新潟コシヒカリが新米に切り替わるのは…。」と顔がほころんだのは言うまでもありません。